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介護者・介護職必見!病院から家に帰るにはどうしたらいいのか!?

2019/04/25
 
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カキログの運営者の柿沼です。web関連、倫理、哲学、健康が好きな理学療法士です。工場での労働者⇨震災⇨NPO立ち上げ⇨理学療法士⇨セミナー事業⇨体操教室を運営。⇨学び続けることが好きでブログを2019/4/〜始めました。継続発信出来るように邁進中。

こんばんは!

今日は療養型病院でリハビリをしていて、在宅復帰の可能性が著しく低いという現状があり、それはなぜかという疑問を自分なりに解釈して話していきたいと思います。

あくまで今日話をするのは療養型の病院にいる場合のケースです。

在宅復帰出来ない理由

これは個人差あると思いますが、箇条書きにすると

  • 身体機能の改善が難しい
  • 家族や親族が近くにいない

これは体験から言うともっとあるとは思いますが、これらの問題で帰れない人が多いと思います。

1つずつ説明していきます。

  • 身体機能の改善が難しい

身体機能と言うのは筋力や認知低下(ボケるなど)、体の硬さ(関節可動域制限)のことを言います。

これらが機能的に低下すると日常生活に支障が出てきます。

例えば、

肩が上がらなくなって洗濯物が干せなかったり

物事を覚えることが難しくなって買い物に1人で行けなくなったり

歩けなくなったりします。

身体機能は逆説的に言うと、歳を取って体力がなくなって歩かなくなったから筋力が落ちたり

腰が曲がったから肩が上がらなくなったり(背中を丸めると肩が上げづらくなります)

こんな日常の習慣によって機能が低下していきます。

高齢になると筋力が付きにくくなり、トレーニングをする意思も低下して機能が改善しづらくなります。

療養型病院の特徴は他の病院に入院している患者さんと違い、まず歩ける人がほとんど居ません。(ウチの病院だけかな?)

歩ける人はウチの病院だと1〜2割くらいです。

この歩くという行為が一番重要な様に思えます。

あと、認知機能の低下。

これは大きな問題となります。歩けて動けるのに認知機能に障害があるために

勝手にどこかに行ってしまったり、トイレに自分で行けなかったりと家族や介護者を悩ませて

泣く泣く入院するパターンもあります。

認知症の改善には歩くことや、予防体操など、その対策は多く世の中には出回っていますが重度認知症(人の顔を忘れたり・食べれない物を食べたり・危険な行動をしたり)になってしまった人は生活できるレベルまで達した人は見たことがありません。

これが現状だと思います。(経験上ですが)

細かくリハビリしていくと残っている機能はあったり、良いとこが伸びたりしますが

生活が変わるレベルではかなり難しいのです。

入院している認知症の患者さんの現状だと、

病院の中で認知症があって勝手にどこかに行ってしまうと問題なので、病院の対応としてはベッドに縛ったり

床に触れるとナースコールが鳴る物を設置したり、注意して順番で見たりと大変です。

介護者も退院すると目が離せない状態となるので家への退院を選択する家族はなかなか少ないのが現状です。

  • 家族や親族が居ない

病前1人で生活していた場合や、親族や家族がすぐ来れる範囲内に居なかったり、連絡が取りづらい場合や退院してから一緒に住めないと家族が判断した場合は家に帰れません。(本人が自分の能力で生活出来ない場合)

病院から退院したとしても家ではなく介護施設などになります。

もちろん、家族が居なくてもホームヘルパーやデイサービスなどを使用してなるべく家に帰る人も居ますが、その場合でもある程度のことは自分で出来ることが求められます。歩けなくても車椅子を操作したり、車椅子からトイレに移ることが出来たり。

そういったことが出来ると復帰出来る可能性は上がります。

身体機能も重要ですが、この家族などの環境因子もすごく重要になってきます。

対応策

対応策は身体機能の改善環境を整えることに大きく分かれます。

  • 身体機能は筋力をつけて歩ける様になったり、体力をつけてなんとか日常生活を送れる様に

リハビリをして努力しなければいけません。

近道はないと思いますし、これをやれば必ず筋力がつきます!なんてのはありません。

歩きたかったら100回でも1000回でもひたすら練習することが近道だと思います。

リハビリでは細かく筋力や身体機能を見ていきますが、歩く方法を指導したりやる気が出る様に

声をかけてあげることしか出来ないので、あとは何歳になっても自分が歩きたかったら歩くしかないし、

歩かないと決めたなら歩かない生活にシフトするしかありません。(根性論ではないですけど。。)

身体機能を伸ばす。

これは何歳でも筋力向上が見込めるデータもあるので頑張ればなんとかなります。

  • 環境を整える

身体機能を伸ばさなくても、家族がずっと見てくれるなら特別な病気のケアが必要でない限り、家に帰れる可能性はグッと上がります。

『何もしなくても90才くらいまで息子の嫁に助けてもらった。』と言う声は結構あります。

日本はこれでも家で看取るのは少ない方で、インドネシアなんかは現地の友達が言ってましたが、療養病院というシステムがないみたいで、病気が治らなかったら即家に帰して家で看取るのが常識みたいです。

お国柄、色々な習慣がある様ですが、どんな状態でも環境さえ整っていればなんとかなるものなので、終活している人は

一度、身の回りの環境を整えて考えてみると今後どうなっても周りが動いてくれる可能性は上がりますね。

迷惑かけたくない人は延命をしない意思や自分が意思表示が出来なくなったらどうしたいか示しておくのも大切かなと思います。

まとめ

療養病院では歩けない人や認知症になった方が多くいます。

元気に歩ける人が入院して、『えっ!?こんな病院なの?』『私もこうなっちゃうの?』

と驚く人も多くいるのが現状です。

自分が健康なうちは良いかもしれませんが、病気になった時を想定したり、一緒に住んでいる家族が

いざと言う時の選択は一概に病院と言っても様々な種類の病院があるので

自分や家族にどういった病院が良いのかよく検討してみると良いかもしれません。

今回は歩けなくなったり、環境が整わなかったり、認知症になった場合を書きましたが、

そんな状態でも自分を受け入れて、入院している間も楽しく過ごしている患者さんや、1人でも遠くの家族を想って

過ごしている方も多くいます。

一概に家に帰れないからダメということではなく、

自分の現状を広く受け止めて生きていくことが重要なのかなと感じています。

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