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新人理学療法士必見!問題解決はICFを使おう!

 
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カキログの運営者の柿沼です。web関連、倫理、哲学、健康が好きな理学療法士です。工場での労働者⇨震災⇨NPO立ち上げ⇨理学療法士⇨セミナー事業⇨体操教室を運営。⇨学び続けることが好きでブログを2019/4/〜始めました。継続発信出来るように邁進中。

こんにちは!

今日は新人理学療法士向けにICF(国際機能生活分類)の使い方を書いていきます。

学校ではさらっと流して勉強した人も多いのではないでしょうか?

ICFは患者さんの全体像を把握するのにとても重要な要素となってきます。

医療だけではなく、ビジネス社会でもビジネスフレームワークなどいわゆる、問題を解決する『型』

たるものがあるのです。これを使うと問題解決をする際に漏れなくズレなくダブりなく考えられる様になるのです。

このフレームワーク的なICFを使って患者さんの全体像を掴んでいける様に書いていきます。

まず、ICFってのはこんなシートを使います。

こんな感じですね。

分類は以下の通り5つに分けていきます。

ICFの分類5つ

  • 心身機能・身体構造
  • 活動
  • 参加
  • 個人因子
  • 環境因子

1つ1つ説明していきますね。

心身機能・身体構造

活動・参加

環境因子

※個人因子は生活・ライフスタイル・興味・価値観など各自の個性が入ります。

細かく書いていきましたが、重要なのはこれらを網羅することでやっと全体像の一部が見えてくるということです。

人間は単純な生き物ではないので、こんだけの量を把握しただけでも一部分しか見えていないことを理解しましょう。

新人のうちは会話が上手く続かなかったりして、聞き出せる情報に限りがあるとは思いますが自然な流れで意識して情報を収集

するのが理想です。

次に、考えが偏らない様にするために2つのモデルを紹介していきます。

医学モデルと社会モデル

  • 医学モデルとは、始まりのモデルとも言われていて、障害を捉える見方はまず「医学モデル」から始まりました。先ほど紹介したICFの分類にある、「心身機能・構造」(むしろ「健康状態・病気」)を過大視し、それによって「活動」も「参加」も決まってしまうかのように考える狭い見方です。

考えが医学のみに重視されていて肝心の患者さんの個性を見落としてしまいます。

この患者の悪いとこは膝だけだ!!膝を直せばオールOK!!みたいな考えですね。

次に社会モデルです。

  • 医学モデルとは正反対に社会的な

「参加」と「環境因子」を重要視する見方であり「障害を作るのは社会の環境である」というのが基本主張。

「心身機能・活動」も重視しない。極端な場合は心身機能の低下・異常は単なる個人差であり障害ではないということもあるという考え。

これは介護職とかに多い考えです。医学という問題点が出せないとこういった考えになります。一般的にもこういう考えが多い様にも思えます。

こういった思考の偏りを無くしたのがICFということになります。

総合モデルのICF

  • ICFは総合した「生物・心理・社会モデル」
  • 大切な要素は以下の3つです。

①3つのレベル(心身機能・活動・参加)の全体を見る。

②相互作用を重視:生活機能の3レベルが互いに影響を与えあう。一方では「健康状態」他方では「環境因子」と「個人因子」が生活機能の3レベルと影響を与えあう。

③プラス面から出発:プラス面を重視し、マイナス面をもプラス面の中に位置づけて捉える。

こんな感じです。少し難しいので、相互作用というのは何か例文で説明します。

ICFの相互作用とは

  • 例文1ー心身機能・身体構造との相互作用ー

心身機能の問題(手足の動きの困難)や身体構造(切断)があると活動の不自由(歩行困難、書字困難など)が起こることがあるが、その逆の考え方もあり、活動の不自由があるから、手足の動きの困難さがあるという考えもある。これが相互関係となる。

また、「活動」が低下することによって「生活不活発病」という「心身機能」の低下が起きる。※「生活不活発病」は生活が不活発になることにより機能低下が惹起するという定義がある。これは活動が身体機能に影響を及ぼしたという考え。

  • 例文2ー活動と参加の間の相互作用ー

・「活動」の制限(屋外歩行の困難やバス・電車)があれば働くことや買い物や趣味の集まりへの参加が制約されて参加因子が少なくなる。

・家事の「活動」(調理・掃除・洗濯の生活行為)が困難になると主婦としての家庭内役割(参加)を果たせなくなる。

・定年退職すると仕事上で行っていた「活動」を行わなくなり電車を使わなくなった。独居高齢者が息子夫婦と同居したために家事をほとんどしなくなった。などなど。。

これらが相互に関係しあって活動や参加の制限をしてしまいます。

これらの相互関係が関与することも頭に入れておくと関係性を理解しながら解釈していきやすくなります。

次は実践的な質問です。考えてみましょう。

脳卒中があった場合「心身機能の低下」として右片麻痺そして「活動制限」としては歩けない、字が書けないということがありそのために「参加制約」としては失業があったとします。

Qこの場合の問題点と解決策は何でしょうか?

以下の様に答えた人は考えの偏りがあるので注意しましょう。

『右片麻痺が治らなければ職を失うのは当然だ。』

こう考えた人も多いんのではないでしょうか?

これは、基底還元論的考えといって、相対的独立性を認めない考えであり、この場合「心身機能・身体構造」に全て還元されるという考え方になります。

普通はこの原因療法が良いとされているが、ただし脳卒中は脳の問題であり完治は難しいことが多いのが現状。

機能回復訓練のみに終始するのがリハビリであると考えると麻痺が治らないと歩けない、字が書けないと解決に結びつかないことがある。杖や装具を使い促通を試みればそれが環境から活動因子を繋げるものになるかも。

それが「活動」レベルの相対的独立性を利用して歩行や書字に直接働きかけ「参加」の向上に直結することです。

こういった相互関係に帰結する考えを常に持つ様にしましょう。

考えが偏ったらICFの表を頭に思い浮かべて偏りがないか修正する癖をつけていきます。

れが基本となります。 

以上、今日は少し難しい内容を書きましたが、僕もずっとこの考えは使っているので

ぜひ、活用してみて下さいね!

 

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