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PT・OTが介入する嚥下リハビリの方法

 
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カキログの運営者の柿沼です。web関連、倫理、哲学、健康が好きな理学療法士です。工場での労働者⇨震災⇨NPO立ち上げ⇨理学療法士⇨セミナー事業⇨体操教室を運営。⇨学び続けることが好きでブログを2019/4/〜始めました。継続発信出来るように邁進中。

こんにちは!

カキログを運営している理学療法士の柿沼です。

現職でSTをやっている人もPTやOTも嚥下の知識を共有できたらもっと患者さんに良いアプローチが出来るのに!と思っている人もいると思います。また、PTやOTも嚥下分野についてはなかなか学校教育では学んでいない為に苦手意識を持っている方もいると思います。

本日はPT・OTが介入する嚥下リハについてPT目線で書いていきます。

なぜ嚥下リハが必要か?

今の日本の肺炎死亡者数の95%以上は、ガン、心疾患、肺炎で亡くなっている。。。

この中でも三番目に多い肺炎は近年増加していて、肺炎は嚥下と強い関わりを持っています。

前は脳梗塞が肺炎より多かったのですが、肺炎の死亡率が伸びて順位が逆転しました。

嚥下障害とは?

嚥下というのは、食物をゴクンと飲み込み、蠕動運動によって胃へ送り込むことであって、嚥下障害というのは食べる機能の障害です。この嚥下障害がおこると食べ物をうまく飲み込めなくなり、低栄養状態や窒息などのリスクがあります。

嚥下障害にPT・OTが必要な要素

嚥下機能を円滑にする為に以下の項目が必要になってきます。

頭頸部体幹の柔軟性

頭頸部体幹の姿勢保持

摂食姿勢の調整

呼吸と嚥下の協調運動

運動による全身持久力の向上

ADL訓練

上肢や下肢の運動と一緒で嚥下には呼吸や姿勢との関与が強く、これらの要素がクリアできないと嚥下機能が円滑に行えなくなります。

特に姿勢の確保は重要で姿勢が保たれないと食事に集中出来ない。姿勢を保つ筋肉に嚥下筋を使ってしまい、嚥下障害を惹起する。なんてことも多くどういった姿勢で食事が行われているのかを全体的に、または機能解剖学的に細かく評価する必要があります。

最初は機能的座位の確保を目指す

機能的座位とはただ座っているのではなく、座位を取りながら様々な活動(食事や動作)が出来ることです。

その為には

安定性

環境適応

予測運動

が必要になります。1つ1つ説明していきます。

◯安定性とは、身体をコントロールした状態で身体質量の中心を支持面に置くことで、これがないと食事に集中出来ないどころか、手を上げたりするのにも支障が出て、嚥下筋の過緊張にも繋がります。

◯環境適応は、『与えられた課題(食器を持つなど)に対し、身体と周辺環境との位置・距離を調整できる』ことです。どんな状態でも不安定にならずに適応出来る座位を身につけることが重要!

◯予測運動は先行して安定し環境に適応した動きが可能かどうかです。

嚥下リハに必要なポイント

PT目線でまとめていきます。

機能的座位の確保

嚥下筋の評価

姿勢やポジショニングの評価

体幹のアライメント評価

大きく、これらの要素は絶対的に必要です。

嚥下動作と姿勢による嚥下筋活動の変化は著しく、姿勢の変化に伴い嚥下筋は随時筋緊張が変化していきます。

なぜかというと、

嚥下に関する筋群は下顎、甲状軟骨、舌骨、胸骨、鎖骨に起始停止を持っていて、頭頸部や体幹の位置関係で随時影響を受けているからです。

また、嚥下動作に関与する筋群は咀嚼・嚥下運動だけではなく姿勢制御にも関与します。

なので不良姿勢でいると姿勢保持筋に嚥下筋が導入されてしまって、崩れた姿勢で嚥下するとうまく筋肉が作用せずに嚥下動作が上手に行われなくなり、結果的に嚥下障害を引き起こしてしまいます。

例えば・・・舌骨筋群は舌骨の固定・挙上に作用し喉頭蓋の反転をさせるが、不良姿勢によって頭頸部の屈曲補助筋として作用してしまい喉頭拳上運動を阻害

嚥下という目線を持って訓練しよう

嚥下動作や食事動作など分けることなく、一連の評価から患者さんのADLを改善することがすごく重要です。

様々な評価から同定される障害を嚥下という目線で見ながら介入することで良質な治療が成されてきます。

分野を分けずに『人を見る』仕事をしていきましょう!

 

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